お知らせ

当会について

2020年8月18日

サポーター尾糠清司

当会の代表を務めるのは世田谷区深沢で35年に渡ってあさひ未来塾という学習塾を営んできた私、尾糠清司です。私は、島根中央高校(母校)の県外募集の支援を4年間、しまね留学コーディネーターを3年間、地域みらい留学のお手伝いを2年間努め、あさひ未来塾から8名、関連塾等から(認識している数で)17名を地方の学校に送り出してきました。

活動を始めたきっかけ

都市部では、中学生時点での成績でほぼ人生が決まってしまうという見方をされ、勉強ができる子ども=良い子、勉強ができない子=ダメな子という評価になりがちです。そのような状況で劣等感や自己否定の精神状態が続き勉強や学校に失望した多くの子供達が、通常の学校の集団生活で「頑張ること」を放棄した結果、以下のような現象が起こっています。

  • 全国の不登校児童生徒が小中高で約20万人で、増加の一途
  • 全国の引きこもりは約120万人、そのうち61万人が40歳以上で、増加の一途
  • 普通高校への進学を諦めまたは放棄した結果、通信制高校を希望する生徒が激増し、6年で6倍
  • 中堅以下の都立高校は定員割れ

このように、都市部の学校は多様な子どもをフォローしきれていません。(※通信制の高校が悪いというわけではありませんが、普通高校への進学を諦めた子どもが消極的選択肢として選ぶ例が多いです。)

一方で、島根県などの地方の高校は子供の数が減少し、非常に少人数での授業となっている学校が多々存在します。このような状況を鑑みて、地方出身で学習塾の塾長である私にできる事があるはずだという思いから活動を始めました。

これまでの活動

そのためにこれまで行ってきた活動は、

  • 生徒の県外募集を行っている約20校の島根県内の県立高校、小中学校、施設への視察、取材
  • 塾長目線の資料「しまね留学の魅力」の作成
  • 島根県以外の 生徒の県外募集をしている8校の県立高校への視察、取材
  • 「地域みらい留学」「しまね留学」協力塾の開拓、ネットワークづくり(首都圏、東海、近畿、九州で100以上の塾、組合、団体)
  • 「地域みらい留学」「しまね留学」、及びそのイベントの広報活動、各地の他団体のイベント参加
  • 全国5都市での「しまね留学」「地域みらい留学」の合同説明会参加、相談ブールでの対応
  • 「しまね留学」「地域みらい留学」を希望する親子の相談対応、学校見学のマネージメント

近年の「「地域みらい留学」「しまね留学」」の状況

活動を開始した当初は、島根県とそれ以外のごく僅かな高校しか受け入れ高校はありませんでした。しかし近年は、他の道府県でも全国からの生徒募集を始め、設備を整え、独自の教育プログラムを打ち立てる学校が増えてきています。

「地域みらい留学」「しまね留学」を希望する子どもにとって、このように選択肢が増えることは喜ばしいことではあります。しかし、選択肢が増えすぎ、どの学校を選べばいいか自ら判断することが難しくなってきています。

子ども一人ひとりに合った「地域みらい留学」「しまね留学」を

このような状況の中で、子どものことを考えたとき最も必要なのは、学校の情報を把握した上で、子供本人の希望や特性も考慮して本人にとって最適な選択肢を提案、または共に考えることができる親身な相談相手ではないでしょうか。

「サポーター・支援塾」のページにあるように、年々協力して頂ける方や企業が増えてきました。子供の人生を十分考慮し、子供の立場に立ってアドバイスできる「地域みらい留学・しまね留学サポーター(仮称)」が増えていけば、その価値は益々高まっていきます。そして近い将来、進路を考える中学生(または小学生)にとって「地域みらい留学」「しまね留学」が当たり前の選択肢となるようこの活動を進めていきたいと考えています。

Posted by onuka